声かけで看護師がやってしまいがちな失敗と改善点

患者への声かけで看護師がよくやってしまいがちなのが、赤ちゃん言葉やタメ口を使い患者さんを怒らせてしまうというものだ。

声かけは看護師と患者のコミュニケーションであり関係性を深めるものでもあることからあまり堅苦しい言葉遣いをしているとなかなか距離が縮まらないことも多い。ある程度くだけた言葉遣いをした方が患者との距離もぐっと縮まりやすいのは事実だが、これは距離感や立場、信頼関係のレベルを見誤ってしまうと大失敗に繋がる。

特に高齢の患者に対して口調が砕けすぎたり赤ちゃん言葉を使ったりすると馬鹿にしているようで怒らせてしまうことが出てくるだろう。患者の尊厳を傷つけてしまうことを考えれば基本的にはタメ口や赤ちゃん言葉を使った声かけというのはなしにした方が賢明だ。また患者が機嫌よく応えてくれている場合でも、看護師と気まずくならないよう我慢させてしまっている可能性も充分にある。こういったことを考えれば看護師は声かけの際基本的にはきちんとした言葉遣いで応対していくことが大切と言えるだろう。

患者によっては声かけを行っても反応が無いこともある。そういった場合、反応が無いから声かけをしなくて良いというわけでは無く、なぜ反応をしないのかということを考えるのが大切だ。反応が無いというのはリアクションがないのではなく、反応がないというリアクションをとっていることも多い。なぜ反応をしないのかという理由について看護師側でしっかり考えていくことも必要だ。